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柔道整復師について

合格率

柔道整復師の国家試験は、年々難易度が上がっており、平成30年に実施された第26回国家試験の結果は合格率が過去最も低い結果となりました。

■平成30年実施の合格率は50%台

柔道整復師国家試験の合格率は、近年の実施分では60%~70%台で推移していました。 しかし、平成30年3月に実施された第26回柔道整復師国家試験の結果は、以下のようなものでした。

・受験者総数・・・6,321名
・合格者数・・・・3,690名
・合格率・・・・・58.4%

この合格率58.4%という結果は、これまで実施された柔道整復師国家試験の中で最も低い数字です。 50%台に落ち込んだのも、平成5年に実施された第1回試験以来、初めてのことでした。

合格率の推移は、平成23年実施の第19回試験実施時に初めて70%台を下回りながらも、上昇、下降を交互に繰り返していました。

しかし、平成26年実施の第22回試験を境に、4年連続して合格率は低下しています。

<合格率の推移>
・第16回・・・75.6%
・第17回・・・70.3%
・第18回・・・77.8%
・第19回・・・69.3%
・第20回・・・77.4%
・第21回・・・68.2%
・第22回・・・75.3%
・第23回・・・65.7%
・第24回・・・64.4%
・第25回・・・63.5%
・第26回・・・58.4%

■合格率低迷の原因は?

このように合格率が低迷している原因については、柔道整復師養成施設や施術所の現場、柔道整復師の業界団体などで、様々な憶測が流れています。

中でも多いのが以下のような意見です。
「柔道整復の施術師数が増加しているのにブレーキをかけるため」
「療養費の不正請求などが増えたことに対し施術師のレベルを引き上げるため」

施術師の数については、以下のデータがそれを裏付けています。
<厚生労働省の調査による勤務柔道整復師、および施術所の数>
・柔道整復を業としている柔道整復師の数
 平成10年 29,087人 → 平成28年 68,120人(2.34倍)

・柔道整復の施術を行っている施術所の数(整骨院、接骨院等)
 平成10年 23,114箇所 → 平成28年 48,024箇所(2.08倍)
上記の比較で分かる通り、有資格者数、施設数とも18年間で倍以上に増加しています。

また、不正請求対策という面については、平成30年度から施術所を開院する際に以下の要件が追加されています。

<柔道整復の施術所を開院する際に必要な要件>
・実務経験
平成30年4月~平成34年3月の期間に届出する場合、1年間の実務経験
平成34年4月~平成36年3月の期間に届出する場合、2年間の実務経験
平成36年4月以降は、3年間の実務経験

・研修の受講
研修の時間~16時間以上、2日間程度
研修の内容
 (1)職業倫理について
 (2)適切な保険請求
 (3)適切な施術所管理
 (4)安全な臨床

この改正の主な目的は、「適切な保険請求」と、「質の高い施術の提供」にあるとされており、不正請求対策の色濃い内容です。

さらに平成30年度からは、同じ目的で、柔道整復師養成施設のカリキュラムも見直され、取得単位数が引き上げられました。

このような施策と並行して、国家試験のレベルを引き上げることが不正請求対策の一環となっている、という見方もされています。

いずれも推測の域を出ないため、本当の原因は不明ですが、こういった社会的背景も、試験の合格率を下げている要因の一つであると考えられます。

■他の資格との差異は?

国家試験の合格率が低迷しているのは柔道整復師だけでなく、鍼灸師も同様です。

参考までに、鍼灸師(はり師・きゅう師)国家試験の状況は、第26回国家試験においては以下の通りでした。

・はり師国家試験
 受験者数:4,622名
 合格者数:2,667名
 合格率 :57.7%

・きゅう師国家試験
 受験者数:4,555名
 合格者数:2,845名
 合格率 :62.5%

はり師・きゅう師ともに、国家試験開始当初は9割近かった合格率が近年は柔道整復師と同様に連続して低下の一途を辿っており、上記の第26回国家試験では、過去最低の合格率となっています。

同じくあん摩マッサージ指圧師の国家試験合格率も、過去実施分の中で最も低い数値でした。 ただしこちらは83%と、現状で8割を維持しています。

■医療系は?

医療系の資格における、平成30年実施分の国家試験合格者数は以下の通りとなっています(※代表的なものを一部抽出)。

・医師国家試験・・・・・90.1%
・歯科医師国家試験・・・64.5%
・看護師国家試験・・・・91.0%
・理学療法士国家試験・・81.4%
・作業療法士国家試験・・77.6%

上記の中で、たとえば理学療法士の合格者数は9,885人となっていました。 柔道整復師の合格者数3,690人に対し、約2.7倍です。

理学療法士は、医療や介護福祉施設などで柔道整復師と近い業務を担う職業であり、この傾向が続くと柔道整復師の活躍の場が先細りするのではないかと、現場や業界団体、関係者は危機感を抱いています。

■新卒と既卒の間に大きな差

このように、柔道整復師国家試験が徐々に狭き門になりつつある状況を述べてきましたが、「合格率58.4%」という数字が必ずしも全てというわけではありません。

柔道整復師国家試験を実施している「柔道整復研修試験財団」が発表した受験者数等一覧を見ると、第26回試験の「新卒受験者」の合格率は78.5%、「既卒受験者」は16.7%となっています。

また、新卒受験者の合格率推移だけを見ると、近年実施の試験は下記の通り8割前後~9割で推移しています。
<新卒受験者のみの合格率>
・第21回・・・83.7%
・第22回・・・91.3%
・第23回・・・80.8%
・第24回・・・82.3%
・第25回・・・82.9%
・第26回・・・78.5%

また、新卒受験者の合格率が80%を下回ったことは第13回、第26回の2度しかなく、過去26回の実施のうち、およそ半分は新卒受験者の合格率が90%を超えています。 (※第1回試験結果は、合格者未分類のため除外)

逆に既卒者の合格率は、最も低かったのが第21回の13.6%、最も高かったのが第2回の45.8%です。

つまり、柔道整復師国家試験は、既卒の受験者にとっては難易度が高い「狭き門」ですが、学んだことが頭にしっかり残っている新卒受験者にとっては、難関とまではいかないものだといえます。

このように、合格率「58.4%」は、あくまでも全体の合計から割り出された平均値です。 だからといって新卒の受験者は合格するのが簡単だというわけではありません。 新卒者でもおよそ4人に1人は不合格となっています。

■受験者総数は横ばい

柔道整復師国家試験の受験者総数は、初めて6,000人を超えた平成20年実施の第16回試験から多少の上下動をしつつ、最近の10年間は6,500名~7,100名くらいの幅で推移しています。

また、合格者数についても、上記の10年間は4,200~5,500名くらいの幅で増・減を繰り返しながら推移しています。

ただし、第26回試験については受験者が例年より少ない上に合格率が低かったため、合格者数も3,690人に留まる結果となりました。

参考までに、厚生労働省による、柔道整復師国家試験の合格基準は下記の通りとなっています。

<第26回柔道整復師国家試験の合格基準より>
(1)必修問題については、配点を1問1点とし、全30問中、その得点が総点数の80%以上、24点以上を合格とする。 ただし、午前の問題第4問については、複数の選択肢を正解として採点する。

(2)一般問題については、配点を1問1点とし、全200問中、その得点が総点数の60%以上、120点以上を合格とする。

(3)必修問題及び一般問題のいずれも合格基準を満たしている者を合格とする。

以上が柔道整復師国家試験の概況です。 決して順風とはいえない状況ですが、試験の合格基準は明確であるため、受験者及び養成施設の努力によって合格率の低迷は抜け出すことができます。

上記の合格基準をしっかり頭に入れて、模試や過去の問題に取り組み、3月の試験本番に臨みましょう。

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