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業界ニュース

プロ野球選手のはり治療問題について

2017年9月、プロ野球の選手に発生した故障について「はり治療のミスに起因する可能性がある」といった報道がありました。あはき業界全体も巻き込んだこの問題について、一連の流れを整理してみましょう。

 

医師の診断は「長胸神経麻痺」

故障が起きたのは、読売巨人軍所属の澤村拓一選手(29)。2011年に入団した中堅選手です。

澤村選手は、2017年2月に右肩に異常を感じ、その2日後、球団のトレーナーにはり治療を受けました。

しかし、治療後も状態が改善しなかったため、医師の診察を受けたところ、下された診断結果は「長胸神経麻痺」。原因が前述のはり治療だった可能性がある、と指摘されたとのことです。

長胸神経麻痺は「リュックサック麻痺」とも呼ばれ、この状態になると前鋸筋の動きに影響が出ます。もちろん投手としての活動には非常な困難をきたします。

この診断結果は球団が9月10日に公表、各マスコミでも報道された結果、全国の鍼灸院や団体への問い合わせが相次ぐ状態となりました。

 

学会など9団体が質問状を送付

こういった状況に対し、全日本鍼灸学会など9団体が9月21日、連盟で公開質問状を球団側に提示しました。

質問状に記載された団体名は、下記の通りです。
・公益社団法人 全日本鍼灸学会
・日本伝統鍼灸学会
・公益社団法人 日本鍼灸師会
・公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
・公益社団法人 日本あん摩マッサージ指圧師会
・公益社団法人 全国病院理学療法協会
・社会福祉法人 日本盲人会連合
・公益社団法人 東洋療法学校協会
・日本理療科教員連盟

質問状の大まかな内容は以下のようなものです。
「今回の報道を大変な驚きをもって受け止めている」
「一般の患者やマスメディアから問い合わせが多数届いている」
「不安を感じている患者やその家族、これから治療を受けようと考えている方、鍼灸師や関係者に正確に説明を行いたい」

上記のような主旨で、診察を行った医師、及びはり治療を行ったトレーナーに、それぞれ具体的な質問を投げかけるものでした。

 

球団からの回答は

これに対し、11月8日付で読売巨人軍側から回答が送られました。回答にはおおむね下記のような内容が記されていました。

「診察した複数の医師から話を聞いた」
「長胸神経の不全麻痺で、それに伴う前鋸筋の機能低下、という診断に変わりはない」
「はり治療以外にも、強い力がかかる他の外的要因によって麻痺が生じた可能性もある、との意見も出た」
「選手は回復し、トレーナーも勤務している」
「はり治療が有効であることは十分認識しており、今後もはり治療を活用していく」

この回答をもって、球団と各団体とのやりとりは、一旦終息することとなりました。

 

マスコミの対応は

この一連の流れの中で、非常に残念なのは、各マスコミの対応。問題が発覚した時には多くのメディアで報じられましたが、球団からの回答までの結果を報じているのは一部に限られています。

あたかも、はり治療が原因であると断定するかのような、誤解を生じる可能性に満ちた見出しが踊っていたのにも関わらず、その後のフォローは決して充分とはいえません。

「他の外的要因も考えられる」「はり治療は今後も活用していく」という球団側の回答については、治療の現場や業界内メディアなどで伝え広めていく必要があるかもしれません。

ともあれ、澤村選手の1日も早い試合復帰がかなって欲しいものです。

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